今話題の幼児教育の無償化とは?仕組みやメリット、申請方法も徹底解説!

kids013 幼児教育

幼児教育の無償化が2019年10月から始まりました。

「幼児教育の無償化ってなんだろう。」
「メリットや仕組み、目的、対象などについて詳しく知りたい。」
「幼児教育の無償化の申請方法は?」

話題にはなっているけれど、詳しく幼児教育の無償化について知らない人も多いでしょう。

そこで今回は、教育関係に携わっているプロが、幼児教育の無償化について徹底解説します!

今さら聞けない幼児教育の無償化とは?

幼児教育の無償化とは、『教育・保育の場として挙げている幼稚園、認可保育園、認定こども園等を利用する際に発生する教育・保育の利用料を無償化する制度』のことです。

令和元年10月1日から全国で一斉に実施されています。

幼児教育の無償化の大きな目的としては、少子高齢化対策が挙げられます。
20代〜30代の若い世代が、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」といった理由から理想の子どもの数を持たなくなるという問題が生じていました。
そのため、幼児教育の無償化の実施による子育てに対する負担軽減を目指しました。

また幼児教育は、

『目先の結果のみを期待しているのではなく,生涯にわたる学習の基礎をつくること,「後伸びする力」を培うことを重視している。』

引用:文部科学省ホームページ

とされています。

このように、幼児教育が生涯にわたる人格形成の基礎を培う上で重要な役割を果たすことや子どもたちに質の高い幼児教育の機会を保障することを踏まえた上でも、幼児教育の無償化の制度が進められました。

この幼児教育の無償化が実施された時期には、消費税率の引き上げも開始されています。
この増税による財源を活用し、子育て世代や子どもたちを支えていくことによって、全世代型の社会保障制度への転換も意図されています。

この幼児教育の無償化の制度には、対象になる条件や受けられる制限・ルール、対象にならないサービスなどがあるので、注意が必要です。

幼児教育無償化の仕組みとは?

それでは次に、幼児教育無償化の仕組みや対象になる条件・制限などについて詳しく解説していきます。

まず幼児教育の施設の利用料は、認定区分や階層区分等から算定されます。

そして従来の幼児教育ではその施設の利用料を、国、県、町がある程度負担してくれていて、残りの部分を私たちは利用料として払っていました。

しかし、幼児教育無償化の制度が導入された後は、私たちが負担していた利用料を、国、県、町が全て負担するという形に変わりました。

ただし、全て利用料を負担してくれるわけではなく、そこには対象年齢や対象となる条件などがあります。

幼児教育無償化の対象は?

幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳児クラスの子供たち、 住民税非課税世帯の0歳から2歳児クラスまでの子供たちが対象です。

幼児教育無償化を受ける条件とは?

○幼稚園・認可保育所・認定子ども園等

・3歳児クラスから5歳児クラスの全ての子どもの教育・保育の利用料が無償化。
・0歳児クラスから2歳児クラスは町民税非課税世帯の子どもの利用料が無償化。

これらは、無償化にかかる手続きは不要です。
また、保育の必要性があると認定を受けた場合は預かり保育も無償化の対象になります。

○私学助成幼稚園

・利用料は幼稚園ごとに異なるため、月額25,700円を上限として無償化。

以前あった私立幼稚園就園奨励補助金は無償化開始に伴い終了しています。
無償化給付を受けるために事前申請が必要です。

○幼稚園の預かり保育(施設型給付園・私学助成園)

・保育の必要性があると認定を受けた場合には、3歳児クラスから月額11,300円を上限として預かり保育の利用料を無償化。

無償化給付を受けるために事前申請が必要です。

○認可外保育施設・特別保育事業等

・保育の必要性の認定のある3~5歳児クラスの子どもは、保育所又は一定基準以上の預かり保育(平日8時間、年間200日以上)を実施している幼稚園若しくは認定子ども園を利用していない場合に、月額37,000円(0~2歳児は42,000円)を上限として利用料を無償化。

無償化給付を受けるために事前申請が必要です。

○障害児通園施設等

・3歳児クラスから5歳児クラスの子どもの利用料を無償化。

幼稚園、保育所、認定子ども園等と併用する場合も無償化の対象。
無償化にかかる手続きは不要です。

○一時預かり事業

・0歳~2歳児クラスの町民税非課税世帯の子どもの利用料が無償化。
・3~5歳児クラスは認可外保育施設としての取扱いとなり、月額37,000円を上限として利用料を無償化。

無償化給付を受けるために事前申請が必要です。

○企業主導型保育事業

・3~5歳児クラス及び町民税非課税世帯の0~2歳児クラスの子どもの標準的な利用料が無償化。

無償化にかかる手続きは原則不要です。

参照:10分でわかる幼児教育・保育無償化

幼児教育無償化が使えないサービスは?

ここで注意点です。

幼児教育の中には、無償化の対象にならない費用があります

まず、施設から実費として徴収されている費用(園までの送迎費・食事・行事などでかかるお金など)です。これらは実費負担になります。
ただし、食材料費については、年収360万円未満相当世帯は副食(おかず・おやつ等)の費用が、全世帯の第3子以降は、副食(おかず・おやつ等)の費用が免除になります。

このように幼児教育の無償化といっても年齢制限や対象施設の制限があり、お住まいの市町村によっても多少異なる場合があるので、利用する場合はしっかりと調べて確認する必要があります。

そのほかにも、塾への費用や習い事なども無償化の対象外なので、注意しましょう。

ただし、幼児教育の無償化によって金銭面の負担がかなり楽になることは間違いありません。
しっかり使えるところは使って、上手に利用するのがおすすめです。

幼児教育無償化のメリット・デメリット

ここまでで、幼児教育の無償化の概要とその仕組みについて説明してきました。
それでは、幼児教育無償化にはデメリットもあるのでしょうか?
ここでは、幼児教育無償化のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

幼児教育無償化のメリット

メリット① 子育てに対する金銭的不安が減る

最大のメリットはやはり金銭的不安が減ることです。

20代〜30代の若い子育て世代の一番の不安は「子育てや教育にお金がかかりすぎる」ことでした。

幼児教育施設での利用料が無償化されることによって、こういった不安が減ります。

そして、幼児教育への興味・関心が高まることが期待されます。

メリット② 教育の場の選択肢が広がる

幼児教育施設での利用料が無償化もしくは利用料の負担が減るため、自分の子どもに合った教育の場を選びやすくなります。

すなわち、教育の場の選択肢を広げることができます。

メリット③ 家庭の事情に左右されず幼児教育が受けられる

幼児教育の無償化によって、家庭の事情に関係なく多くの幼児が幼児教育施設に通うことができ、幼児教育を受けることができます。

その結果、他の幼児と受けてきた教育の差が大きく開くことはなくなり、安心して小学校に通わせることができます。

幼児教育無償化のデメリット

デメリット① 待機児童が増加する可能性

多くの幼児が幼児教育を受けられることになり、待機児童が増加する可能性が生まれてきます。

これまでも問題になっていた保育者・教育者不足に拍車がかかることも否定できません。

また、保育施設が不足している地域では本当に入園(入所)が必要な幼児が入園できないという可能性もあります。

デメリット② 消費税増税による家計圧迫

幼児教育自体は無償化になり家計の負担が減りますが、その経済負担を担っているのは同時期に始まった消費税増税です。

幼児教育費用自体は無償になっても、施設から徴収される通園送迎費用・食材料費・行事費は実費負担です。施設にもよりますが、消費税増税の影響で実費負担分が大きくなる場合もあります。

幼児教育無償化の申請方法

ここでは、幼児教育の無償化の申請方法についてお話しします。

「幼児教育無償化の仕組みとは?」で解説した内容で、「無償化にかかる手続きは不要」となっている場合は申請が要りません。施設側が市町村と直接やりとりをして給付申請がされます。

一方で、無償化給付を受けるために事前申請が必要な場合はどうすれば良いのでしょうか?

私学幼稚園等の場合は、利用料から上限25,700円 を引いた分を施設に支払います。
利用料が上限以下の場合は利用料無料です。
その後、施設側が給付申請を市町村に出して申請完了です。

預かり事業者・認可外保育施設等の場合は、利用料を施設に払い領収書をもらいます。

その領収書を添付し給付申請を市町村に直接出します。
すると、市町村から直接給付をもらえます。

このように申請が必要な場合は、その通う施設や市町村によって申請方法が異なる場合があるので確認が必要です。

幼児教育におすすめの塾『パスカルキッズ』

これまで幼児教育の無償化についてお話ししてきました。

『幼児教育の無償化制度でお金が浮いた分、子どもを塾に通わせたい!』

そんな方のために、ここからは、幼児期におすすめの塾『パスカルキッズ』について紹介します。

パスカルキッズとは?

『パスカルキッズ』は、子どもの気づきを大事にし、そこから新しい知識を獲得できることを重視している幼児教育の塾です。

従来の教え込む教育とは違って、子どもが興味・関心をもって楽しみながら取り組めるのが特徴です。与えられた教具で子どもが自ら考え、気づけるように導いてくれるので自然と思考力がついていきます。

『パスカルキッズ』で指導を受けた子どもたちの中には、年長や小学1年生で以下のような問題が解けるようになる子がたくさんいます。

2345-1685=
2345mm-1m35cm+217cm=

パスカルキッズの指導は、反復による指導ではなく、数量を体感しながら理解を深め思考力を高められるように設計されています。幼児期にこのような学習を受けることで、勉強に対する苦手意識をもつことなく、自ら考え学ぼうとする力がつくことが期待されます。

気になる!もう少し詳しく知りたい!

そんな方はこちらのページにまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

今話題の幼児教育の無償化とは? まとめ

幼児教育は学習の基盤や、生涯にわたる人格形成の基礎を培う上で重要な役割を果たしています。

そのような重要な幼児教育を無償化にすることによって、より多くの子どもが質の良い教育を受けられる機会が増えました。

これを機に、子どもが自ら学び可能性を最大限に伸ばせる環境について探してみるのもいいかもしれません。

そのような場の一つとして幼児教育の塾『パスカルキッズ』があります。気になる方は、ぜひ『パスカルキッズ』についてもチェックしてみては、いかがでしょうか?

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