年長の勉強は何をする?どこまで必要?幼児教育のプロが徹底解説

kids022 年長

「年長になったけど勉強はさせたほうがいいのかな」
「どんな勉強をしたらいいの?」
「どんな教材があるの?」

など年長のお子さんをもつ親なら一度は考えたことがありますよね?

そこで今回は、そんな疑問や不安を解消するために、年長の勉強について塾講師が解説します。

年長の勉強はそもそも必要?一番大切なことは?

年長になると小学校入学が見えてきて、保護者も学習に対して興味や不安などをもつようになります。
「授業についていくことはできるのだろうか?」
「なにか対策をしたほうがいいのだろうか?」
など、行動にうつすことを考える人も少なくありません。

そこで、そもそも年長に勉強は必要なのでしょうか?

結論から言えば、漢字や計算の勉強など、小学校と同じ勉強はあまり必要ではありません。
むしろその土台となる思考力や発想力などの考える力を育てる勉強、そもそも勉強の習慣を作るための練習は必要です。

もちろん暗記など、詰め込み型の勉強を子どもがやりたいといえば止める必要はありませんが、土台がしっかりしていれば、後からいくらでも追いつけるので、そこまで優先度は高くありません。

年長に必要な勉強:思考力とは?

それよりも、年長では思考力を育てる勉強が大切です。

思考力は、学習指導要領にある「生きる力」の1つです。どの学習の基礎ともなる力で、就学後の学習の土台になります。就学前はこの土台作りを中心とした勉強をすることがおすすめです。

思考力の幅はとても広く、具体的には「読解力」「説明力」「試行錯誤力」「推理力」などがあります。また、「論理的思考力」も思考力の一つです。どの力をみても、学習の基礎に必要な力ですよね。

それらを身につけ、「自ら課題や問題を発見し、解決していく力」を育む学習が年長には必要なんです。

そんな思考力を鍛えることができる幼児教室はこちら↓

年長に必要な勉強は?どこまでやればいい?

ここまでで、思考力を育てる学習が大切であることは解説しました。

では、年長に必要な勉強はどこまでやればいいのでしょうか?

確かに最優先は思考力・発想力などを養い、学習の土台を作るのが重要です。
ただ、いくら優先度が低いと言えど、通常の授業にもある国語や算数についても、どこまでの学習をすればよいのか知っておきたいですよね。

そこでここでは、年長に必要な勉強はどこまでやればいいのか、国語・算数の勉強についても合わせて解説します。

年長に必要な勉強①:学習の土台を作ろう!

まず年長に必要な勉強に入る前に、学習の土台を作りましょう。

具体的には「学習する習慣」を身につけましょう。

小学校に入学すれば、毎日机に向かって授業を受けます。
しかし、就学前にはその習慣や環境はなく、突然授業を受け学習するのは子どもも戸惑ってしまい、ストレスとなることもあります。

子どもがスムーズに入学後の環境を受け入れられるようにするためにも、家庭で机に向かい学習する習慣を身につけましょう。

授業に備えるためといっても、1日30分、45分と長い時間やる必要はありません。

まずは、短い時間から始めてみましょう。子どもの集中力は年齢+1分が限界といわれています。そのため、最初は短い時間からはじめ、慣れてきたら1日15分など時間を設定して学習に取り組むといいでしょう。

そうすることで、勉強をすることへの抵抗感や授業へのストレスも軽減でき、学習に集中できる状態を作ることができます。

学習できる環境・状態が整えば、学習の土台として、
①ひらがな50音の読み書き
②自分の名前を書く
③1から100までの数字を数える
といったことにも取り組んでみましょう。

これは就学前の準備で行っておいたほうがいいことです。国語や算数に入る前に学習の準備として取り組むことをおすすめします。

この学習の下地は、普段の生活に取り入れることもできます。
例えば、絵本の読み聞かせや音読、お風呂の中で1から100まで数えたら出るなどといった取り組みができます。
楽しく学習することで、その後の国語・算数にも繋がっていきます。

年長に必要な勉強②:国語はどこまでやる?

国語は、小学1年生でひらがなの読み書き、カタカナの読み書き、漢字、助詞について学びます。漢字については、就学前から取り組むことをすすめている幼児教育などもありますが、家庭で取り組まなくても問題はありません。

①ひらがなの読み書き

学習の土台で紹介したように、ひらがな50音の読み書きには取り組んでおきましょう。ひらがなの読み書きは、国語だけでなく全ての授業で必要となる力です。ひらがなの読み書きができないと授業の内容が理解できないといったことに繋がるので、就学前に習得しておくといいでしょう。

ひらがなの読み書きができるようになれば、自然と自分の名前を書くこともできます。また、助詞の勉強をする際にもスムーズに取り組むことができるようになります。

②カタカナの読み書き

カタカナの読み書きについては必ずしも取り組んでおく必要はありませんが、もしできるのであれば、子どもも入学後の勉強が楽になります。ひらがなとカタカナの成り立ちは似ているところもあるので、ひらがなを覚えられた子であれば、カタカナも比較的すぐに習得することができるでしょう。

教材を使ってカタカナを覚えるのもいいですが、好きなアニメやキャラクターがあれば、それと関連づけることで子どもの興味・関心が湧きやすくなります。そうすると、カタカナの学習に積極的になり、身につくまでのスピードも早くなります。

③助詞の使い方

カタカナと同じく、必ずしも就学前に学習しておく必要はありません。しかし、自然と身につけられるものでもあるので、助詞の使い方について早めに学習しておいて損はありません。普段の会話から助詞を使いますし、その中で正しい助詞の使い方を教えてあげるのもいいでしょう。

また、お友達とお手紙交換をすることがあれば、そのときに正しい助詞の使い方を教えることで、自然と身についていきます。

②と③に関しては、何か教材を用いて学習するといった形でやる必要はありませんが、普段の生活の中で身につけられるように流れを作っておけば、子どもは自然と覚えます。もし、習得まで至らずに入学したとしても、カタカナや助詞の使い方に触れたことがあったり、興味を持っていたりすれば、授業が始まって早い段階で習得することができるでしょう。いかに興味を持たせるかがポイントです。

年長に必要な勉強③:算数はどこまでやる?

次に、算数については就学前にどこまでやっておいたらいいのでしょうか?

小学1年生の算数では数や足し算、引き算、形について学びます。基本的には、形や数の概念、簡単な計算を学びます。

①1から100までの数字が数えられる

これは学習の下地作りでも紹介しましたが、1から100までを数えられるようにしておきましょう。1から100までの数を認知・理解しているというのは、国語でいえば50音のひらがなの読み書きができるのと同じくらい大切なことです。

算数の基礎となるものなので、日常会話の中でも(お風呂やおやつの時間など)事あるごとに数字に触れ、1から100までの数を数えられるようにしておきましょう。

②足し算、引き算

必ず勉強しておかなければいけないということはありませんが、10までの数の足し算はできた方が、子どもが授業を受け始めたときにスムーズに勉強を進めることができます。まずは足し算ができるようになったら、次に引き算にチャレンジさせてみましょう。

一度に2つのことを進めるのは、子どもにとって負担になります。また、足し算の概念を理解してからのほうが、引き算もスムーズに理解することができます。

何か教材を用いて足し算を学習するのもいいですが、おやつの時間や食事の時間など日常生活の様々な場面で足し算の概念を学んでいくこともできます。子どもが楽しんで学習できる環境にしてあげましょう。

③時計

時計の学習については、幼稚園や保育園でも年長になると時計をみて行動させることが多くなります。そのため、家庭でも時計をみて行動できるようにしておくといいでしょう。

細かく何時何分まで読めなくても問題はなく、長針や短針、どれくらい進んだなど簡単に理解しておくと、入学してから学校生活で役に立ちます。正確な読み方については余裕があれば勉強すればいいですが、必ずしも入学前に習得していないといけないということはありません。

②と③については、習得できていたら学校生活や授業に多少は楽に入れるといったくらいの感覚で問題はありません。強制的に勉強する必要はなく、入学後に授業でしっかりと教えてもらうことができます。

年長の勉強におすすめな教材とは?

ここまでで、年長の子供が入学前にやっておくべき勉強内容を解説しました。
いざ勉強するとなっても、なにを使って勉強したらいいのか迷いますよね。
塾のようにプリントやドリルも使った方がいいのか、幼児教室に通うのがいいのか、タブレットを利用した勉強がいいのかさまざまです。

そこで、なにより重要なポイントは、子どもにあった方法なのかどうかです。

それぞれの教材のメリット、デメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。

おすすめの教材
・プリント
・ドリル
・アプリ
・幼児教室

年長の勉強におすすめな教材:プリント

プリントは反復学習をするのにおすすめの教材です。何度も似たような問題を解くことで苦手を克服することができ、自然と身につくようになります。また、子どもと一緒に採点をすることで、理解度や習熟度を図ることもできます。

さらに、問題集のプリント類はネットに無料のものがたくさんあり、気軽に手に入れることができます。そのため継続しやすいのもメリットです。共働きなどで忙しくても、プリントなら1枚にかかる時間も短いので、一緒に勉強してあげることもできます。

ただ、プリント学習は基本から勉強するのには向いていません。基本から勉強する場合は解説が必要となるケースが多いのですが、プリントは大抵解説が不足しているからです。また、プリントはバラのものが多いので保管が少し面倒です。見返すためにとっておくのも、親の工夫や手間が必要となります。

年長の勉強におすすめな教材:ドリル

ドリルで勉強するときは、必ず親が一緒に勉強する必要があります。問題や解説の意味がわからないこともありますし、問題が読めない場合もあります。そのため、親が一緒に勉強に時間を割かなければいけません。

ドリルは、子どもが一人ですすめられるものではないということは理解しておいた方がよいでしょう。ただ、ドリルにはメリットもあります。ドリルは、全くなにもわからない状態からでも勉強をスタートすることができます。

一から理解するために詳しい解説がついていたり、書くだけではなくシールを用いていたり、色塗りをさせたりするなど学ぶために楽しい工夫がなされています。また、種類も豊富なので、さまざまな勉強をすることができたり、習熟度や年齢にあわせて選んだりすることができます。一から勉強を始めるのには向いている教材といえます。

年長の勉強におすすめな教材:アプリ

最近ではアプリで勉強する人も増えています。通信教育とは違い、ダウンロードするだけで利用できるものも多くあります。アプリでの学習は音や目で楽しめる工夫がなされおり、子どもは楽しんで学習することができます。

また、無料のアプリであっても、計算やひらがな、カタカナ、プログラミングの基礎などを学べるものもあります。ゲーム感覚で学習することができるので、子どもはすすんで勉強することも多いです。

タブレットやスマホなどのデバイスさえあれば利用できるので、場所を選ばないのもメリットといえるでしょう。しかし、アプリでの学習に子どもが熱中しすぎるあまり、視力の低下を招きやすいといったデメリットもあります。きちんと時間を決めて行うなど、アプリで勉強をするときは約束事を作ってからやるといいでしょう。

年長の勉強におすすめな教材:幼児教室

幼児教室では、学習の下地作りやその応用など、さまざまなことをプロに教えてもらえます。また、他の子どもと一緒に勉強をするので刺激にもなり、それが勉強に対する向上心に繋がることもあります。

また、両親が忙しくて子どもの勉強を見ることができないといった場合は重宝するでしょう。幼児教室もさまざまなものがあり、学力向上に特化したものや、生涯を豊かにし生き抜くための力を身につけさせるものなど、子どもにあった幼児教室を選ぶことができます。

幼児教室のデメリットとしては、送迎や月謝の負担があげられます。特に兄弟姉妹がいる場合、決まった時間の送迎は大きな負担になりやすいです。また、プリントやドリルと比べると毎月の月謝(ランニングコスト)がかかるといえます。

さらには、子どもが講師と合わないのではと心配する人もいるでしょう。そういった不安がある場合は、体験授業から始めてみると不安が解消されるかもしれません。多くの幼児教室が無料体験を実施しています。

失敗しない!年長の子供に最適な教材の選び方|3つのポイント

年長になった我が子には最適な教材を選び、勉強をさせてあげたいですよね。さまざまな教材を紹介しましたが、教材を選ぶときのポイントを解説します。

3つのポイント
・子どもが興味を示すもの
・継続できるもの
・始める前にお試しや体験があるもの

①子どもが興味を示すもの

数多くの教材がある中で、なにが我が子に合っているのかは判断が難しいです。そういうときは、子どもが一番興味を示すものがいいでしょう。当然ながら子どもにも性格や特徴があり、一人ひとり好きなものや興味があるものは違います。

また、同じことをするにしても、親が決めて始めるのと自分で決めて始めるのとでは、取り組む姿勢が変わります。そのため、子どもが一番興味を示す教材にすることがポイントです。教材を選ぶときは必ず子どもにも相談をして、どんなものなのか、どのように使うのかなど話し合って、子どもが興味をもっているものをおすすめします。

②継続できるもの

どの教材を使ってもコストはかかります。もちろんコストの差はありますが、少なからず出費はあるのです。勉強は毎日の積み重ねが大切です。そのため、一時的に背伸びをして継続することができない(コストがかかりすぎる)教材を選択するよりも、日々継続できる教材を選ぶことをおすすめします。

家庭によって予算は異なるので、予算の範囲内におさまる教材を選ぶと親の負担も軽減され、子どもに勉強を続けさせてあげることができます。

③始める前に体験やお試しがあるもの

教材を選ぶといっても、実際に使ってみないとわからないことはたくさんあります。そのため、無料体験や無料お試しといったキャンペーンなどをやっているものがおすすめです。無料体験などがない場合は、はじめのうちは安価で試せるものなどがいいでしょう。

実際に教材をそろえて勉強をスタートしたあとに、「この教材は合わなかった」「想像していたのと違う」となっては時間も労力もコストも無駄にしてしまいます。そのため、本格的にスタートさせる前に体験やお試しを行ったうえで判断することがポイントです。

パスカルキッズでは、体験教室を行っています。入会を決める前に、実際の授業を受けることができるので、子供にあっているのか判断することができます。授業では、実際に体感することを大切にしており、教具を用いて子供の理解を深めます。

特に思考力を鍛える授業を展開し、子供の将来につなげています。パスカルキッズを利用する子の中には、6歳で4桁の計算ができる子もいます。子供の能力を最大限に引き出してくれるのがパスカルキッズです。

授業は講師1人に子供が3人の少人数制なので、目が行き届くのかといった心配やわからないことがそのままになってしまわないのかといった不安もありません。

興味をもったら、まずは、体験授業を受けてみてくださいね。

年長の勉強は何をする?どこまで必要? まとめ

「年長に勉強は必要なのか?」
「どんな勉強をしたらいいの?」
「どんな教材があるの?」

など年長の子どもをもつ親ならさまざまな疑問をもつでしょう。

今回の記事では、勉強の必要性、どこまで勉強をしたらいいのか、教材のポイントなどを解説しました。

就学前準備として勉強をはじめようかなと思ったら、まずは子どもの興味や気持ちを確認してみましょう。

また、忙しくて余裕がない家庭でも幼児教室の利用で勉強をする環境を子どもに用意してあげることもできます。子どもが成長していくための最適な環境づくりをしてあげましょう。

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