幼児教育をする上で知っておきたいおすすめ本ランキング!

kids018 幼児教育

「幼児教育におすすめの本って何だろう」
「読み聞かせをしたいけど、教育に良い本って?」
と疑問に感じている親御さんも多いかもしれません。

幼児向けの絵本は数が多く、混乱してしまいますよね。
そこで今回は、元塾講師の筆者が、幼児教育におすすめの本をご紹介します。

年齢別に、お子様向けの絵本5冊のほか、保護者におすすめする幼児教育書も5冊ピックアップしました。

「幼児教育に興味がある」
「幼児期にしっかりと教育習慣をつけたい」
と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

今さら聞けない幼児教育とは?

幼児教育とは、乳児期を過ぎた幼児に対して行われる教育の総称です。
幼児期は1歳から小学校入学するまでの6歳の時期とされています。

この時期には、大脳の約80%が成長すると言われています。
それに伴って成長するのが、言語能力や身体能力。
幼児期の生活スタイルや教育環境が、それらの成長に影響を与えると考えられています。

文部科学省の分科会において、幼児教育は以下のように紹介されています。

『学校教育のはじまりとして幼児教育を捉えれば,幼児教育は,知識や技能に加え,思考力・判断力・表現力などの「確かな学力」や「豊かな人間性」,たくましく生きるための「健康・体力」からなる,「生きる力」の基礎を育成する役割を担っている』
参照:「幼児教育の意義及び役割」

このように、幼児教育は能力の基礎を作る役割を持っていると考えられています。
「教育」という言葉がついているため、机に向かって勉強するスタイルをイメージしがちですが、それだけに限りません。
・片付け
・歯磨き
など、日常から学ぶことも幼児教育と捉えることもできます。

幼児教育にはさまざまなメソッドがあります。
海外のものとしては、
・モンテッソーリ教育
・シュタイナー教育
など、日本でいうと
・石井式教育法
・七田式教育法
などが挙げられます。

近年、モンテッソーリ教育はプロ棋士の藤井聡太棋聖がこのメソッドを受けていたことでも話題になりました。
それと前後して関連書籍も多数発行されているため、用語を聞いたことがある方も多いかもしれませんね。

一方、幼児教育と似た用語として「早期教育」があります。
両者は混同されがちですが、目的が異なるのです。

【幼児教育の目的】
主として人格形成や学習の基礎を形成すること

【早期教育の目的】
主として専門分野(芸術や運動など)のスキルや知識の早期習得

早期教育は、技術や知識の習得を目指しますが、幼児教育は
・学習意欲
・主体性
など「人格の基礎」を作ることとが目的とされています。

なお、幼児教育に関して「専門機関でないと幼児教育ができない」と思われる方もいらっしゃいますが、そういうわけではありません。

自宅でも幼児教育は行うことができます。

今回は自宅で行える幼児教育として、絵本や書籍を用いた例をご紹介します。

幼児教育に本は有効?

まず、幼児教育には、本はとても有効です。
特に学力を伸ばしたい場合は、読書や読み聞かせがおすすめです。

言語は、基本的に家族内の会話を通して習得していくことがほとんどです。
その学びを補助する道具として、本は有効です。
普段の会話ではなかなか出てこないボキャブラリーを、増やすことができます。

特に学力面では、幼児期の読書量が影響すると説く人もいます。
例えば教育環境設定コンサルタントの松永暢史(まつながのぶふみ)さんは、『将来の学力は10歳までの読書量で決まる!』という書籍を著し、以下のようにも述べています。

『「高い学力を持つ子は例外なく小さい頃からたくさん本を読んでいる」。このことを私は、教育コンサルタントとして、多くの子と接している中で、身を持って感じてきました。特に「読み聞かせ」は、まだ自分で字が読めない子が「読書量の貯金」を積むために唯一、親ができることだと思います』
参照:『将来の学力は10歳までの読書量で決まる!』松永暢史さんインタビュー

子供の学力を伸ばしたいと考えている場合は、特に本を用いた幼児教育を検討してみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、スマホやタブレットでも、絵本の読み聞かせをすることは問題ありませんよ。

ただし、視力低下のリスクなどがあることは理解しておきましょう。

親が読んでおきたいおすすめ幼児教育本ランキング5

ここからは、親が呼んでおきたい幼児教育本を紹介していきます。

学力の経済学 中室牧子著

論理的に「なぜこの教育が良い(悪い)のか」を知りたい親御さんにおすすめの本です。
幼児教育書の中には、自らの体験に基づいて書かれたものもあります。
もちろん読み物として新たな知見を得られるのですが、「でもそれって、あなたの子供にだけ有効だったのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。
そう感じることが多い方におすすめなのが、「学力の経済学」です。

データや科学的根拠に基づき、

・少人数教育は良いのか
・テレビゲームの影響
・ご褒美を設定するのは有効か

などが紹介されています。
トピックごとに数ページで解説されているため、読み進めやすいのも特徴です。

同内容を漫画化した「まんがでわかる『学力』の経済学」も出版されているため、時間がとりにくい場合はこちらで内容を確認してみてはいかがでしょうか。
漫画版で気になった箇所を原本でチェックする、という読み方も良いですね。

子供へのまなざし 佐々木正美著

「子供へのまなざし」は長年支持を受けている子育て書です。
やさしい文体で書かれており、育児メソッドを知りたい方のほか、
「育児に悩んでいる」
「育児の軸がわからない」
と感じている方にもおすすめです。

子育ての仕方は千差万別です。
育児書によって書かれていることが異なり、焦ってしまう方も多いかもしれません。
そんな時にホッとさせてくれる書籍となっています。

「これをしなきゃ」
「あれは禁止しなきゃ」と、
「〜しなければならない」という意識で頭がいっぱいになっているときは、ぜひこちらの本を読んでみてください。

幼児の才能教育 鈴木鎮一著

さだまさしさんや葉加瀬太郎さんも経験したとされる教育法「スズキ・メソード」。
音楽を通して豊かな心を育むことが目的とされています。
そのメソッドの創設者・鈴木鎮一(すずきしんいち)氏により書かれたのが「幼児の才能教育」です。

「どの子も育つ」
「先生しだい、親しだい」
を念頭にした教育論を知りたい方におすすめです。

「子供の音楽の力も伸ばしたい」という方も参考にしてみてはいかがでしょうか。
幼児教育というよりも、早期教育の分類になってしまうかもしれませんが、ヒントが得られるはずです。

子供が「読書」に夢中になる魔法の授業 ドナリン・ミラー著

先ほどご紹介した松永氏のほか、読書の大切さを説く教育関係者は多いです。
ですが、
「子供が本に集中してくれない」
「子供はじっとしているのが苦手」
と感じている親御さんもいるかもしれません。
そのような場合、読み聞かせや読書を促すのもたいへんですよね。
そこでご紹介したいのが「子供が『読書』に夢中になる魔法の授業」です。

タイトル通り、子供が読書好きになるためのメソッドや過程が書かれています。
アメリカで国語教師をしている著者が、読書嫌いの子供たちをどのように読書好きに変化させたのか。
やり方を押し付けることなく、子供の自主性を尊重した読書法を知りたい方におすすめです。

幼児教育の経済学 ジェームズ・J・ヘックマン著

ノーベル賞を受賞した著者が、40年にわたって追跡調査をし、幼児教育を論じています。

・5歳までの教育は、健康にも影響する
・ふれあいが少ない子供は、脳が萎縮する
など、幼児期の過ごし方がその後の人生にも影響することを説明しています。
著者のほか、さまざまな研究者のコメントが引用されているため、俯瞰しながら読み進めていくことができます。

訳文のため、やや堅い文体ですが、本の印象としては、1冊目で紹介した「学力の経済学」に似たものとなっています。
そちらを読んだのち、興味が向いたらこの本を読んでみるのも良いかもしれません。

子供におすすめの幼児教育本ランキング5

次に、子供の幼児教育におすすめの絵本をご紹介します。

書籍名を明記しましたが、一番大切にしたいのは子供の気持ちです。
評判の良い絵本だとしても、子供が興味を持てない内容であれば、読み聞かせが嫌になってしまう可能性もあります。
そのため、あくまでも参考にし、お子様の好みを把握した上で選んでみてください。

だるまさんが(目安:0歳〜)

乳児期からでも楽しめる絵本のだるまさんシリーズ。
対象としては、0~2歳向けの絵本となっています。
初めて読み聞かせをする本としてもおすすめです。
言葉や絵にリズムがあり、耳や目で楽しめます。

「だるまさんが」のページをめくると、転んだり、しぼんだりと、様々な変化をみることができます。
話の内容に興味を持ったお子様には、「今度はだるまさんはどうなると思う?」といった問いかけも良いかもしれませんね。

シリーズ化されているため、子供が気に入った場合は複数冊揃えるのもおすすめです。

はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!(目安:1歳〜)

子供の健康を守るためにも大切な歯磨き。
そんな歯磨きの習慣を作るのにもおすすめの絵本が「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」です。
読み聞かせた親御さんの中には、
「これを読んだら歯磨きしてくれる」
「歯磨きするときにおとなしくしてくれるようになった」
という声もあります。
幼児教育で健康への意識を高めるためにもおすすめの一冊です。

ごめんやさい(目安:2歳〜)

日常に失敗はつきもの。
そうしたときに、しっかりと「ごめんなさい」と言えると良いですよね。
「ごめんやさい」では、野菜たちが失敗をしつつも、ちゃんと謝る様子が描かれています。
繰り返し読むことで、謝ることの大切さに気づかせてくれる絵本です。

特にイヤイヤ期を迎えているお子様におすすめ一冊です。
「これを読んだら、ちゃんと謝るようになった」というレビューも。

そらまめくんのベッド(目安:3歳〜)

そらまめくんは、ふわふわのベッドを持っています。
でも兄弟たちには貸しません。
ある日、そんな大切なベッドがなくなってしまいます。
見つけた先で待っていたのは…?

子供の間では、おもちゃの貸し借りをすることもあるでしょう。
公園の遊具も交代して使うこともありますよね。
そうした状況になり始めた年齢のお子様に、ぜひ読み聞かせたい絵本です。

そらまめくんの絵本は、他にも5冊以上発行されているシリーズものです。
お子様が気に入ったら、他のストーリーも読み聞かせするのも良いかもしれませんね。

はらぺこあおむし(目安:5歳〜)

鮮やかな彩色が目をひく「はらぺこあおむし」。
子供の頃に読んだことがある親御さんも多いのではないでしょうか。

お腹を空かせた小さなあおむしは、リンゴやイチゴをパクパク食べていきます。
仕掛け絵本になっているため、子供が指で触って遊べるのも良いですね。
幼虫からさなぎ、蝶へと成長していくため、ストーリーも感じられます。

対象は5歳からが目安ですが、「2~3歳でも楽しめた」という声も。
お子様が興味を示すようであれば、ぜひ一緒に読んでみてはいかがでしょうか。
持ち運びやすい小さめサイズも発行されているため、お出かけ時にも便利です。

幼児教育におすすめの塾『パスカルキッズ』

ここまで幼児教育におすすめの本を紹介しました。

そんな本にも負けない幼児教育におすすめの塾も紹介しておきます。

特に、
「忙しくて、子供にかけられる時間が少ない」
「専門家に教えてもらいたい」
とお悩みの場合は、塾を検討してみましょう。

幼児教育塾・パスカルキッズでは、「教え込まない」をモットーに、幼児教育をおこなっています。
子供たちの考える力を伸ばし、学力だけでなく、情緒的発達を狙うカリキュラムです。

お子様の性格や学力はさまざま。
それに対応すべく、一人一人に合ったテキストを用意し、学習を進めていきます。
このテキストは、塾用と自宅用の2種類。
お家でも予習や復習など、学習を進めることができます。

毎回、
・今日どんなことがあったのか
・どう感じたのか
といった日記を書いてもらうため、お子様の興味・関心がわかりやすくなるのも特徴です。
気持ちを言語化するのが得意になることで、コミュニケーション能力の上昇も期待できます。

自宅での読み聞かせだけでなく、主体的に学ぶ姿勢を作りたいとお考えの場合は、パスカルキッズを検討してみるのも良いかもしれません。

毎週、入塾説明会(無料)を開催しておりますので、ご興味のある方はお近くの教室までお問い合わせください。

幼児教育をする上で知っておきたいおすすめ本ランキング!まとめ

幼児教育に本は有効です。
読み聞かせ、目と耳を刺激することで、脳が発達するとも言われています。
中には、「幼児期の読書量で学力が決まる」という意見も。

今回ご紹介した絵本は以下の5冊。
・だるまさんが
・はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!
・ごめんやさい
・そらまめくんのベッド
・はらぺこあおむし

有名な絵本のため、書店のほか、図書館でも借りられるでしょう。
ただし、読み聞かせる絵本は、お子様の気持ちを尊重して決めることをおすすめします。
乗り物が好き、鮮やかな色が好き、など子供によって志向はさまざまです。
お気に入りの絵本を選ぶことで、読み聞かせが好きになり、将来は読書も好きになる効果も期待できます。

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