勝負の11月。どう自分と向き合うか
11月に入り、温かかった10月が嘘のように寒さが身に染みる季節となりました。各学校では学級閉鎖も増えています。まずは体調管理を第一に、日々を過ごしていきましょう。
中学3年生は夏期講習から続く勉強に加え、10月からは実力テスト・模擬試験・定期テストのラッシュ。疲れを感じている生徒も多いはずです。しかしそんな中、カイチ生たちは素晴らしい成果を残しました。
五ツ木模試では鯰江・城陽・緑・蒲生・旭陽・茨田・茨田北・横堤の学年トップをすべてカイチ生が獲得。さらに城東区・鶴見区の中学校では、学内トップ10のうち50人をカイチ生が独占しました。進研模試でも集団クラス185名の平均偏差値が60.5と、平均で偏差値60を超える快挙を達成。33年間の指導経験の中でも初めてのことです。生徒と先生が一丸となって努力してきた証でしょう。
しかし、ここで安心してはいけません。11月は「受験の天王山」。多くの私立高校は10月よりも11月の五ツ木模試や実力テストを重視し、受験の可否を判断します。つまり、この1カ月の結果が「受けさせてもらえるかどうか」を左右するのです。
さらに11月下旬には期末テストがあります。主要5教科に加え、技術・家庭科・美術・保健体育なども含まれ、内申点に大きな影響を与えます。公立高校を第一志望とする生徒にとって、ここで内申点を落とすわけにはいきません。中3後半の内容は入試での出題率も高く、定期テストで確実に知識を定着させておくことが必要です。12月末から始まる私立赤本特訓に備えるためにも、期末テストは重要な通過点となります。
泣いても笑っても、12月の三者面談で受験校を決定する材料は期末テストを最後に出揃います。だからこそ、この1カ月は集中力を切らさず、全力で取り組んでほしいのです。
ここからは「自分との戦い」。大切なのは心の持ち方です。まず一つ目は「不安を横に置く」こと。受験が近づくと「落ちたらどうしよう」と不安になりますが、考えているだけでは点数は伸びません。不安を感じるのは努力している証拠。机に向かい、今日できることを積み重ねましょう。やるべきことをやったなら「今日もベストを尽くした」と胸を張って眠ればいいのです。
二つ目は「足元だけを見る」こと。テストラッシュの中で結果が思うように出ないと、周りと比べて落ち込むこともあるでしょう。しかし大切なのは「今ここ」。周囲を気にせず、今日すべきことに集中することです。粛々とやるべきことを積み重ねれば、それ以上はありません。
高校受験に挑めるのは人生で今だけ。この経験を後で振り返った時、「逃げた」ではなく「しっかり向き合えた」と思えるように。合否以上に大切なのは、苦しい時に逃げずに乗り越えたという自分への信頼です。
勝負の11月。先生たちも全力でサポートします。春に笑顔で迎えられるように、みんなで「今ここ」を頑張りましょう。<塾長 高木秀章>