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元気の源は「自立」と「挑戦」

毎日暑い日が続きますが、みなさんはいかがお過ごしですが。教室は夏期講習の真最中!朝から夜中まで大忙しですが、やはり夏の子供達はとてもパワフル。少しばて気味の先生達も、生徒達に元気をもらいながら日々頑張っています。

今回は、私が担当している今福教室の珠算の様子や、トーキングキッズサマーキャンプで垣間見た子供達の様子と、それを通して改めて気づいたことについてお伝えしたいと思います。

今福のそろばん教室のみんなはとにかく元気がいい。言い方が正しいかどうかはわかりませんが、やる時はとにかく鬼のように集中してやる。くだらない話やそろばんを使ったゲームの時はとにかく羽目を外して盛り上がる、令和と思えない昭和感があります。

今年もたくさんの年長や1年生が入会してくれました。もちろん最初は計算ができない子もいますし、授業の準備や片付けにも時間がかかってしまう子もいます。でも、入会して2、3週間してくると動作が機敏になり、みんなしっかり授業についてくるようになります。これはあくまで私の経験ですが、準備や片付けが素早くできるようになると、不思議と学力も伸びてきます。

準備とお片づけを機敏にさせるポイントは「次が予測できること」と「ゲーム感覚でルールがあること」です。

珠算の幼稚園・1年生指導は必ず最初に、数認知力を高める「かにさんドリル」、5分で100問に挑戦する「計算ドリル」、息抜きのゲーム、国語・算数・指先トレーニングが入った練習帳・そろばんの順で進みます。毎回、順序は同じです。このように毎回の同じ授業展開にしておくことで、子供達は次に何をするかの予測が立つようになります。

次に、準備やお片づけができたら手を頭の上に置くというルールを決めています。読んで字のごとく、子供達は準備やお片づけができると手を頭の上に置き、私は早くできた子の順に「1番」「2番」と番号を言いながら、ご褒美のカラーカードを渡します。早く準備ができた生徒達は最後の生徒を手を頭の上に置いたまま待たなければなりません。ただ、これだけのことですが、子供達は早く準備してご褒美カードが欲しいのと、みんなを待たせるのが嫌で、機敏に準備をしようと心がけるようになります。

また、毎回、同じ順序で授業を展開しますので、子供達は自然と「次は練習帳の準備だな、次はそろばんだな、もうお片づけだな」と先を予測して行動するようになります。この先を考えて動く力が準備する力が「自立」に繋がると私は考えています。

仕事の世界では「段取り8割、仕事2割」と言われますが、事前に準備する姿勢は、仕事に対する主体性が問われ、その姿勢は自立から生まれます。子供達も同じで、毎日の授業の中で先読みができ、準備や片付けなどが自分で機敏にできるようになると「自立」(自分のことを自分でできること)への手応えを得て、学習姿勢が変わり、数認知が伸び計算が速くなったり、文字が丁寧になったり、そろばんの指を間違えなくなるなど、学力面にも影響していきます。

低学年の子供達の指導を通して、学習面も大切ですが、その一歩前の「自立」、挨拶なども含めて自分のことを自分でさせていくことがいかに大切かを改めて気づかせてもらえました。

7月28日・29日に、トーキングキッズのイングリッシュキャンプに行ってきました。私は運転手としてこのキャンプに参加したのですが、送った時の子供達の雰囲気と迎えに行った時の子供達の雰囲気が大きく違うのに驚きました。

何が違うかと言うと「元気」です。もう、表情が違います。

同伴した先生達はヘロヘロだったと思いますが、きっとみんなでたくさんの体験をして、そこからたくさんの感情や思いを得て、もう「ナ・ツー」と顔に書いてあるような生気に溢れる顔になったのだと思います。

今の子供達、いや私達大人もそうですが、どこか「元気」がありません。先日も若い人と話していると「年々、自分は元気を失っている」と話していたのが胸に残りました。

ネットやSNSの影響で、日々様々な情報に触れ、たくさんのことを知れるようになったのだけれども、圧倒的に体験とそれに伴う感情が足りない気がします。また、自分が何かをしようと考えた時、YouTubeで誰かが話した何かが邪魔をして「しんどいだけでムダ」「意味がない」と勝手に心のブレーキがかかって行動できない。できない理由は知っているけど、やった時の感動を知らない。そんな状況が、みんなの元気を奪っているのかかもしれません。

でも、キャンプの子供達は親元を離れて、自然の中で、しかも、キチンと布団をたたまなければやり直し、食器もきちんと洗えるまで洗い直し、晩御飯は自分達で作らなければ食べられないという環境の中で、行動せざるを得なかった。とにかく動いて、動いて、動いた分、心も動いて、元気が噴き出してきたのだと思います。

「何かをやってみる、挑戦してみる」ことの大切さ。これも、この夏、子供達と接していて改めて感じたことです。

コロナも終息し、いよいよカイチでも様々なイベントもできるようになりました。時には教室を飛び出して、子供達の「自立」を目指して、みんなで何かをやってみる。それは、子供達の成長においても、また、頭でっかちになりがちな、私達、先生の成長にとっても必要なことだと強く感じました。

<塾長 高木秀章>

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