先日、カイチでは社員の先生達が集まり第18期事業計画発表会を実施しました。事業計画発表会とは、カイチがこの1年間どのようにやってきて来年はこのようにやっていきますという、反省と新年度の目標や取組みについて確認する場です。通常は会社の代表が一人で1時間～2時間程度で話すのが普通ですが、カイチでは社員の先生が全員で発表します。全員で発表するので当然時間がかかります。その時間は何と6時間!!ながーい。社員の先生達がこの発表のために作成したスライド数は400枚を超えます。

カイチは少し変わった会社です。カイチの先生達は授業を持って指導に当たっているのですが、その傍らで、それぞれのプロジェクトを担当しています。例えばカイチ個別の内容や仕組みを作っているのは関目の井上先生、トーキングキッズは近久先生。先日も外国人の先生達とサマーキャンプの下見に行きプログラムをあーでもないこーでもないと考えています。高殿や今福教室で指導している岡本先生はなんと、パスカルキッズの指導方法を全国に広げるため全国の先生達とやり取りをし、今やパスカルを指導する教室は全国に18教室もあります。

このようにプロジェクトを担当している先生達は自分のプロジェクトをどうしていくのかを事業計画で話します。もちろん、指導についても熱い発表が繰り広げられます。100名近くいる非常勤の先生達はほとんどが元カイチ生です。彼らをどんな先生にしていくのか、今津の熊谷先生や予備校の福井先生が自教室の人材育成について発表されていました。非常勤の先生達の能力をいかに引き出すか、また、そのように育てた先生達がいかに素晴らしい指導をしているか、先生達の思いにジーンとくる場面もありました。

また、マナロ先生の発表もユニークでした。みんなでオリジナルTシャツを作って先生達全員でそれを着て教えるのはどうか?とか、生徒達におしゃれな通学用バッグを作ってあげたい!とか、もっと働きやすい職場になるように「働き方改革委員会を発足させよう!」など。

お母さん目線、働く女性ならではのアイデア満載で面白かったです。

また、カトリーナ先生とシルバ先生は協力して、カトリーナ先生が日本の英語教育の問題提示をし、シルバ先生のプレゼンでその解決策を話すという内容でした。当然内容は全て英語で、私達にグイグイ質問してくるという油断できない内容です。私も「What  do you think, Boss?」と当てられ心臓が飛び出しそうになりました。

このように、みんなで発表し合い、自分の仕事の振り返りや見通しを立てることで主体性を持ち自律して仕事ができるようになるだけでなく、「あの先生は今こんな仕事をしていてこんな成果を出しているんだ」とか、「文句を言っていたけどこの指導を作るのにこんなに苦労をしていたんだ」とか、お互いの理解を深め協力しやすくなる効果があります。

事業計画の最後には、1日のプレゼンが一番上手で面白かった人に贈られるプレゼン大賞と、現在みんなで頑張っているインスタグラムで投稿が上手な人に贈られるインスタ大賞、そして全社員の投票によって決定するこの１年間最も活躍した人に贈られるカイチオブザイヤーの発表があります。

今年度のプレゼン大賞は万緑会の伊藤先生。〆切ギリギリまで訂正を繰り返した努力が報われました。インスタ大賞は今福教室の岸田先生。岸田先生は投稿のセンスがいい。フォロワーもダントツの600フォロワーを超えました。そして、栄えあるカイチオブザイヤーは諸口教室の髙木先生に贈られました。昨年度の受験生、諸口教室は文理学科を16名全員合格という快挙と、文理学科長として31名の文理学科合格に貢献したことを多くの先生達から評価された結果でした。

6時間という長丁場でしたが、長さは一切感じませんでした。それぞれの先生達が、それぞれの個性で自分の思いと決意を語り、なんだか聞いている私が元気をもらいました。

最後に、普段は大人しい坪田先生が締めの挨拶で、「みんなでいい塾を作ろう! エイ、エイ、オー、エイ、エイ、オー」と普段の坪田先生のキャラクターでは考えられないような大きな声で、先生達に檄を飛ばしてくれたのは、本当に胸が熱くなりました。みんなで坪田先生の掛け声で、「エイ、エイ、オー」と共に叫んだのですが、みんなで叫ぶと、こんなに気持ちがたかぶるものなのだな、みんなでもっといい教室を作っていこうという気持ちになりました。

カイチは子供達に学習やそろばん指導を通して将来の生きる力になり得る、努力と工夫の仕方を教える塾。そのためには、子供達を教える先生達が努力と工夫を続ける。まだまだ未熟な自分達ですが力を合わせて頑張っていこう。そういう気持ちになれた一日でした。<塾長　高木秀章>