すっかり春めいて過ごしやすい気候になりました。今日、鶴見緑地を散歩していると桜が満開。青い空に桜が映えて一層きれいでした。

長かった受験も、先日3月20日は公立高校の合格発表を最後にようやく終わりました。今年度の公立高校受験者は137名。そのうち、トップ10校合格者は過去最高タイの31名、その他、大阪公立大学工業高専に1名、寝屋川に3名、八尾に8名など合計109名が合格しました。

受験生とご家族の皆さん、おめでとうございます。そして本当にお疲れ様でした。

皆さんにとってこの1年間は決して楽ではなかったと思います。3月の入試説明会に始まり、春期講習、1学期はクラブがまだあるにも関わらず、定期テスト勉強の合間に中1・中2復習用の受験テキストを宿題で出され、ようやくクラブを引退すると夏期講習。学校の宿題も多いうえに、塾の宿題。そして合格点が取れるまで終わらない山ほどの小テスト。クラブの引退が遅れた生徒は、とにかく隙間時間に遅くまで自習に来て頑張りました。2学期からは文理学科講座や受験対策講座が始まり、私立決定の材料に使われる11月実力に向けての猛勉強。年末年始は冬期講習で追い込まれながら、各自の私立赤本に取り組みました。そして、私立受験前の1月末から始まった毎週土曜日の公立大予想模試。毎週、毎週合否が出され、現実を突きつけられ続けました。

ほぼ全員がこの厳しいメニューをクラブと両立して頑張りました。私は10月・11月の追い込み時期に、中3クラスを担当する機会が数回ありましたが、みんなの明るさとほぼ初対面の私にも熱心に質問する姿勢が印象的でした。本当にみんな最後まで自分に負けずにやり抜きました。

それでも、今年の受験も全員合格、全員が第一志望合格とはなりませんでした。中には「あんなに頑張ったのに・・・」と思う人もいるかもしれません。でも、たとえ結果は出なくても皆さんの努力は絶対に無駄ではありません。

確かに、受験の目的は合格ですが、私は受験の意義は「努力と工夫を継続できる力」を身につける事だと考えています。そして、皆さんの人生を決めるのは学歴ではなく、この努力と工夫を続ける力です。

決して楽ではないカイチで最後までやり抜いた皆さんは、間違いなく努力と工夫を続ける力があります。

今は辛い気持ちを味わっている人がいるかもしれません。

今は立ち止まりたい人がいるかもしれません。

でも、努力と工夫を諦めないで欲しい。また顔をあげて新たな一歩を踏み出して欲しい。

人生には無駄な経験はひとつもありません。必ず「あの出来事があったから今の自分がいる」と感じられる日がきます。

先生達もまた「努力と工夫」の道の途中、もっと良い指導、もっと良い教室を目指しながら失敗と工夫の毎日です。

最後に、公立受験翌日の採点会に参加してくれたみなさんありがとう。受験直後の皆さんの答案や結果を講師一同、胸が締め付けられる想いで見せていただきました。必ず皆さんのデータを今後の指導に活かしていきます。また、いつでもカイチに遊びに来てください。そして、皆さんの経験を後輩たちに話してあげてください。最後までカイチに通塾してくれてありがとうございました。

<ご家族の皆様へ>

ご家族の皆様、1年間お疲れ様でした。親と言う字は木の上に立って見ると書く、と小学校の先生が教えてくれましたが、受験を通して自立に向かう我が子を親はただ祈って見守ることしかできません。でも、ご家族のその温かな見守りが、子供達にどれだけの勇気と励ましを与えたか。戻れる場所があることがどれだけ彼らの安心につながったことか。彼らはその思いを胸に逞しくこれからも歩んでくれることと思います。最後に、未熟で至らぬ私共に大切なお子様を預けてくださり、そして最後まで通塾させていただき誠にありがとうございました。これからも、地域密着の塾として、少しでも子供達、保護者の方に寄り添えるよう精進努力を重ねてまいります。

<塾長　高木秀章>